HDDレコーダー

2010年1月15日 (金)

知り合いのAX300を復旧させた

年末に知り合いのAX300の復旧を頼まれました。

・2年以上電源コードを入れていない
・電源コードをつないでも、紫ランプのままで動かない
・LCDにもなにも表示されまない
・前面パネルの長押しで電源は切れる
・リモコンで電源は入る

という症状です。とりあえず、内蔵電池が切れていることは間違いないので、フタを開けてCR2032の電圧をチェックすると2.5v。やっぱり。新品に入れ替えて、再度電源オン。症状は変化なし。紫ランプのままです。

続いて、内部の掃除をしながらコンデンサを触診。特に膨らんでいるものはありません。うーむ。あらかじめ作っておいたキーボードケーブルでPS/2キーボードをつなぎ、F1キー押してみましたが、変化ありません。まあ、BOOTで止まっているときに試すことですからね。

すぐにコンデンサの交換に取り掛かってもいいんですが、ほったらかしておいたら直ったという事例ありますので、電源入れっぱなしで放置してみることにしました。もちろん紫ランプのままです。1日目、2日目、3日目も変化なし。やっぱりガセだったのかなあ。

しかし、部屋の片付けをしていて、ふとAX300を見ると、いつの間にか青ランプで正常起動しているではありませんか!リモコンから電源も切れました。やはり噂は本当だったのです。期間にして2週間は経っていません。10日くらいでしょうか。その間、一度だけ電源のオンオフを試しましたが、あとは特に何もしていません。

こうして無事AX300は持ち主のところへ戻りました。

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2007年11月27日 (火)

AX300のマザーボードを修理

HDDを交換し快適に使ってきたAX300ですが、先日フリーズしていたので主電源を切って再起動させようとしたところ、LCDパネルに何も表示されず起動しません。電源ボタンの長押しで電源を切ることはできます。何度か繰り返しましたが、まったく同じ症状の繰り返し。

やばいと思って、ネットを検索してみると2ちゃんねるにまったく同じ症例が!よく見ると確かに自分のも一瞬だけ紫ランプが光ったあとに青ランプになっています。

Img_1306 さっそくケースを開けてマザーボードをじっくりと観察すると。ありました。ありました。膨れているコンデンサが!写真中央の黒いやつです。

さっそくコンデンサを入手すべく三栄電波のサイトに。同じ10V1500μFのニチコンHZというコンデンサを購入しました。

Img_1327コンデンサが届いてから、マザーボードを取り外して膨れているコンデンサを外して取り付け。 これがまたしばらくハンダを使っていなかったので、えらく苦労しました。



Img_1332熱が伝わりにくいのか、古いコンデンサがなかなか外れません。新しいコンデンサを取り付けるのはさらに大変。スルーホールにコンデンサの足が入らないのです。 追いハンダをしっかりして、なんとか取り付けました。スルーホールが壊れなくてよかったです。

Img_1334マザーボードを元通りに戻し、電源オン!無事AX300が起動しました。しかし、HDDの交換やらマザーボードやら、なんとも手間のかかるレコーダーでしょうね。まあ自力で直せる可能性があるだけましですが。

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2007年4月25日 (水)

AX300で任意の保存フォルダ名を作成する

AX300でさまざまな番組を保存していると、任意の名前のフォルダ名が設定したくなります。標準では「フォルダ1」などと分かりにくい名前のフォルダか、番組名のフォルダしか作れません。そこで任意のフォルダ名にする方法を紹介します。当然ながら自己責任で試してください。なおこれ以外にも方法はありますが、私はこれがもっとも簡単だと思います。


■準備

バイナリエディタを用意します。私は「BZ」を使いました。
http://www.zob.ne.jp/~c.mos/soft/bz.html

またあらかじめ、AX300で新規フォルダを作っておきます。
新規フォルダを作るには、リモコンのコンテンツボタンを押してから「ナビ」ボタンを2回押せば「新規フォルダ作成」というメニューが表示されるはずです。この操作で必要なフォルダ分だけ「フォルダ1」、「フォルダ2」、「フォルダ3」などと作っておきます。ここでは3つ作りました。フォルダを作り終えたら、AX300は待機モードにしておきます。


■作業開始
パソコンのマイネットワークからAX300にアクセスし、「exports」フォルダを開きます。このフォルダに「folder.dat」というファイルがあると思いますので、このファイルをパソコンのデスクトップなどにコピーします。

バイナリエディタのBZを起動し、デスクトップにコピーした「folder.dat」を読み込み、BZの表示メニューから文字コードを「シフトJIS」にします。さて、BZで右のスクロールバーを一番下まで持っていってみましょう。右の表示のほうに「フォルダ1」、「フォルダ2」、「フォルダ3」というのが見つかったでしょうか。ここを任意の文字に書き換えればいいわけです。

Bz 書き換える前にBZの編集メニューから「リードオンリ」のチェックをはずし、キーボードのInsertキーを押して挿入モードにしておきます。「フォルダ1」の先頭をクリックして修正したいフォルダ名を入れます。フォルダ名は09とOAに挟まれています。フォルダ名は視認性の点からなるべく短くしましょう。全角7文字以上にすると、録画一覧時にフォルダ名が全部表示されずに読みにくくます。

修正が終わったら、マイネットワークからAX300に再びアクセスし、AX300にもともとあった「folder.dat」というファイルを「folder_.dat_」などとリネームしておきます。次にパソコンで編集した「folder.dat」をAX300にコピーします。もし「folder.dat」を誤って削除してしまったら、先に「folder_.dat_」などとリネームしておいたオリジナルのファイルを利用しましょう。

これで完了です。AX300を起動して、コンテンツボタンを押してリモコンの左右キーを押してみてください。ちゃんと任意のフォルダ名に書き換わっているはずです。

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2007年4月 5日 (木)

AX300のハードディスクをDrive Imageで交換

私はハードディスクレコーダーにNECのAX300という機種を使っています。最近ハードディスクから異音がし出したため、このハードディスクを交換することにしました。この機種は、ハードディスクのデータを吸い出して新しいハードディスクに入れれば交換できるのです。ハードディスクはいずれ壊れるため、それがAX300を選んだ理由のひとつでもあります。

さて、交換用のハードディスクをどれにするかですが、2ちゃんねるなどで事例があがっていたWestern Digitalの「WD3200JB」というモデルにしました。AX300にはMaxtorのハードディスクが使われているのですが、MaxtorはSeagateに買収されてしまいましたし、Western DigitalはOEMでの採用例も多いようですので、選定に迷いはありませんでした。容量を増やすというのも考えましたが、消費電力が増えるとチューナーにノイズが入ることもあるようなので止めました。大容量にしたところで、また壊れるでしょうしね。WD3200JBはすでに1万円を切っています。NECに修理に出すと5万円くらいかかるそうです。

ハードディスクが届いたので、さっそく修理開始です。まず録画してあるデータをAX連携ツールを使ってすべてパソコンに吸い出します。その際、いらないデータを整理しました。続いてAX300の電源をいったんオフにし、再起動するときにAX300の表示パネルに「BOOT」と表示されたらリモコンの「選局」ボタンを十数回連打します。するとAX300の表示パネルに「RECOV」と表示され、システムとデータ領域の初期化画面が表示されます。そしてデータ領域をすべて初期化。こうすれば、イメージバックアップするシステムが最小限になります。システム領域も念のため初期化しました。

Ax300_01初期化が終わったらいよいよAX300を開けます。まずAX300の電源をオフにします。その際、ACのケーブルは抜かないようにします。実はAX300は内蔵のボタン電池が切れるとCMOSのデータがクリアされ、二度と起動しないことがあるそうなのです。ケースを開けるのは普通のパソコンとほぼ同じ。まずは内蔵のボタン電池を交換しました。ボタン電池はCR2032。この電池は買い置きしてあったのでそれを入れました。電池を外すのはとても簡単です。電池を留めている金属の部分を押すだけ。そしてすばやく新しい電池を入れます。ACケーブルがつながったままなので、マザーボードの上に電池を落としたりしないように注意しましょう。外した電池の電圧を測ってみるとちょうど3Vでした。このボタン電池は定格が3Vなのでまだ使えそうですが、新しい電池は3V以上ありますのでこれでACのケーブルを抜いたままにしても安心です。

AX300のハードディスクも簡単に取り出せます。ハードディスクのケーブルとマウンターのネジを1つ外して、ずらすだけです。その際、AX300内部の掃除もしました。こうした内部のほこりはエアーで吹き飛ばすのが定石なのですが、屋内で作業したこともあって掃除機でほこりを吸い取りました。しかしこれがまずかった。CPUファンのほこりを勢いよく吸い取ったところ、ファンが回らなくなってしまったのです。仕方がないので、近所のパーツショップまで4cmファンを買いに行きました。930円ナリ。ううむ。ちゃんと換装できるか不安になってきました。

続いて、取り外したハードディスクをパソコンにつなぎます。接続に使用したのはGroovyというメーカーの「UD-500SA」です。シリアルATAやIDEのハードディスクをUSB2.0で接続できるもので、以前いずれ使うだろうと思って3,000円前後で購入してあったものです。

Ax300_02 ハードディスクをバックアップする方法としては、KNOPPIXなどのLive CDを用いた方法がよく出ていますが、自分はLinuxに慣れていないこともあって、今回はWindowsXP上だけで処理してみました。2ちゃんねるなどでは、Drive Imageを使用した事例が出ていましたがこのソフトはちょっと古いので、まずは手持ちのAcronis True Image 9.0で試してみました。しかし結論から言うとこれが大失敗。AX300のハードディスクには4つのパーティションがあり、先頭の3つのパーティションだけをバックアップすればいいのですが、新しいハードディスクをUD-500SAでつないでバックアップしたイメージを書き戻す際、ファイルシステム(Ext2)やプライマリか拡張パーティションか、アクティブかどうか、書き戻す位置はどこかなどを指定する必要があります。3つのパーティションのファイルシステムはすべてExt2でプライマリパーティション、アクティブなのは第3パーティションなのでそれを指定しましたが、AX300に戻してもうまく起動できませんでした(第4パーティションの領域確保も当然行っています)。いまから考えれば、書き戻す位置の指定のところをデフォルトのまま適当にやったからかも知れません。しかし、同じように書き戻してくれればいいだけなのにちょっと面倒なソフトです。空の第4パーティションまで含めてハードディスクを丸ごとバックアップしようかとも思ったのですが、バックアップにかかる時間が数十時間と表示されたので止めました。そもそも第4パーティションはAX300側でフォーマットしますので、バックアップする必要がないですし。

Ax300_03 Acronis True Image 9.0を使うのをあきらめ、Drive Image 2002で再チャレンジです。同じように第3パーティションまでをイメージバックアップし、新しいハードディスクにそのイメージバックアップを書き戻し。True Imageとは違って、ファイルシステムやらパーティションの状態などは指定する必要がなく、素直に書き戻せました。ううむ。最初からDrive Imageを使っておけばよかった。

Ax300_04ちなみに第4パーティションはWindowsXPの管理ツールで領域確保のみを行います。NTFSでのフォーマットはしません。

そして、処理が終わったハードディスクをAX300につなぎ、表示パネルに「BOOT」と表示されたらすかさずリモコンの「選局」ボタンを十数回連打。データ領域の初期化を行います。そして再び再起動。見事に換装が成功しました。念のため、AX300のシステムアップデートを実行して、そのイメージファイルもバックアップしておきました。どうせもうシステムアップデートはないでしょうし、ハードディスクを換装するたびにアップデートするのは面倒ですからね。

換装が成功したので、アナログ停波まではAX300のまま使い続けられそうです。

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