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2016年2月20日 (土)

Kenkoのフィルムスキャナ「KFS-1450」が思ったより高画質だった

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安価なフィルムスキャナは、はたして使えるものなのか。さっそく試してみました。

■メモリカードリーダーとして認識されるUSB接続
購入したフィルムスキャナはケンコーの「KFS-1450 」。35mmフィルムに対応したフィルムスキャナで、1460万画素のCMOSセンサを搭載しています。

内蔵メモリは14MB。SDHCメモリースロットがあり、スキャンした画像はこれらのメモリへ保存されます。WindowsパソコンとUSBで接続した際は、メモリカードリーダーとして認識されます。TWAIN機器として認識されるわけではないので、パソコンからコントロールすることはできませんが、ドライバのインストールも必要ないし、これはこれで割り切った仕様としてありだと思います。
なお、電源もUSBなので、付属のUSBアダプタのほか、パソコンとの接続時はUSBポートから電源が供給されます。専用のACアダプタが必要ないのはとても使いやすいですね。単3形電池4本でも動作するので、エネループなどを入れて使うのもいいでしょう。
そのほか、HDMI出力やコンポジットビデオ出力もあり、付属のケーブルで写真をテレビに表示することもできます。

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■バックライトの明るさやごみ取りが重要
さっそくネガを付属の6コマ用ホルダーにセットしてスキャンしてみます。ホルダーにはフィルムの穴(パーフォレーション)をセットする突起があり、それに合わせてセット。フィルムの埃はエアブロアーで取り除いておきます。なお、ホルダーはマウント用も付属します。

電源を入れ、メニューからスキャンモードを選びます。メニューは慣れればサクサク操作できるでしょう。ごみや傷を除去するスクラッチモードは少しスキャン時間がかかります。モノクロネガフィルム、ポジフィルムには対応していません。フィルム送りは手動。1コマ送るとホルダーが突起にはまって止まるようになっています。

注意しなければいけないのが、スキャンできる有効画角が100%ではないこと。つまり、フィルムに写っている写真の上下左右が少し切れてしまうのです。これは非常に残念な点でした。被写体が中央に写っている写真や、風景写真ならあまり問題ないですが、大人数で撮ったスナップ写真などは、端の人物は切れてしまう可能性があります。そうした場合は、ホルダーをほんの少しずらしてスキャンするといった、力技でなんとかスキャンし、妥協するしかないですね。

また、バックライトの明るさが画質に大きく影響するので、明るさが安定してからスキャンしたほうがいいようです。少し暗くスキャンされた場合は、スキャン後に明るさを調整しましょう。明るさは3段階で調節できます。

バックライトのごみ取りはとても重要。スキャンした写真の同じ場所にごみが写っている場合は、バックライトのごみである可能性が高い。バックライトのごみ取りには、付属の清掃用ブラシを使いますが、このブラシの使い勝手が正直よくない。フィルムホルダーを差し込む隙間からブラシを差し込んで掃除するのですが、バックライトの発行面をまんべんなく掃除するのが難しいのです。ブラシというより、もっと構造的に清掃しやすいようにすべきですね。また、清掃ブラシには裏表があり、誤って逆に入れてしまうと取り出すのが大変なので注意しましょう。
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■手軽にスキャンできて十分な画質
スキャンが終わったらパソコンと接続。メモリカードリーダーとして認識されるので、デバイスをコンピューターから開いて、「DICM」-「100DVCAM」フォルダと開いていけばスキャンした写真があるので、パソコンの適当なフォルダにコピーします。なお、ファイル名の連番は電源を切る(USBケーブルを抜く)とリセットされますので、それが困る場合は電池で利用したほうがいいでしょう。またファイルのタイムスタンプはスキャン前に設定できますが、写真に日付が焼き込んであっても、2.4型の液晶で確認するのは不可能なので、スキャン後にフリーソフトなどでタイムスタンプを変更したほうがいいかと思います。なお、USBモードにした場合はメニューのトップに戻れません。電源を入れ直さないといけないのは面倒に感じます。

スキャンした写真の画質ですが、ピントは単焦点ながら割と合っています。実は最初に届いた製品はピントがまったく合っておらず、交換していただきました。色味もまずまず。ごみはやはり気になりますが、バックライトやフィルムをできるだけきれいにするしかないですね。

EPSONやキヤノンのフラットベッドスキャナには、まだフィルムスキャンに対応した製品があり、こちらのほうが高画質にスキャンできることは間違いないでしょう。ただ、フラットベッドスキャナは設置場所もとりますし、スキャンしてテレビやパソコンで表示して楽しむだけなら、「KFS-1450」でも十分な画質かと思います。
下記は、スキャンした写真をトリミングしたものです。ごみ取り機能はつかっていませんが、それなりの品質かと思います。
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