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2010年1月29日 (金)

カーセキュリティのバッテリーを交換した

私は新車のときにドアにひっかき傷を付けられて以来、松下電工の「オートポリス」という簡易カーセキュリティを使っています。「VDF2011」というリモコン2個付きのものです。

ドアロックと連動したりはしないので、いたずらされそうな場所に止めるときだけ使っています。現在、松下電工は盗難防止装置から完全撤退してしまいましたが、安価で高性能だったので残念でなりません。
http://www.autopolice.net/toiawase_end.html

さて、最近このVDF2011に使われている充電池が持たないなと感じてきました。取り付けてから6年近く経つのでもう寿命なんでしょう。

これに使用されている充電池は「VDF2801」というもので、松下のパナセンスで購入できます。楽天のショップでも扱っているところがあります。
http://club.panasonic.co.jp/mall/sense/open/supply/
http://item.rakuten.co.jp/iida/401143

しかし、たかが充電池に3,000円近く払うのはバカバカしい。というわけで、使用されているセルの交換を試みました。

VDF2801(HHR-12F3G5という型番も書かれている)は3.6V 1150mAh。3セルで構成されたバッテリーパックなので、1.2v 1150mAhのセルを直列で使っていると思われます。

使用されているセルは単3形より短いので、いろいろ調べていくと「4/5AA」サイズであることがわかりました。ちなみに通常の単3形は「AAA」と表記されます。
http://www.nexcell.co.jp/Ni-MH-industr.html

ところがこの4/5AAのセル、またはバッテリーパックを扱っているネットショップがありません。アキバまで行ってもいいんですが、どうせ充電池はヘタる運命です。そこで単3形のバッテリーパックが使えるように改造することにしました。

まずは使えそうなバッテリーパックを物色。コードレス電話用がよさそうです。すると、送料無料で有名な「DealExtreme」という海外のショップに使えそうなバッテリーパック「MP-501」を発見。$5.02なので約450円。当然Made in Chinaです。安いのでとりあえず頼んでみることにしました。
http://www.dealextreme.com/details.dx/sku.27281

さて、届いたバッテリーパックを調べてみると、AAAセルを使っているため長さは違いますが、幅や厚みはほとんど同じでした。試しにVDF2011をばらしてバッテリーを入れてみると、ケースを加工すれば入ることが判明。以下、その手順をまとめました。

Img000_3VDF2801とDealExtremeで購入した5ドルのバッテリー







Img001_3並べてみるとVDF2801のほうが少し短いことがわかります。端子の形状も違う。厚みや幅はだいたい同じですね






Img002








Img003_2VDF2011を開けてみます








Img004そもそもここに単3形バッテリーパックが入らなければあきらめる必要があります







Img005_2VDF2810はスカスカ








Img006MP-501を入れてみると……、入りました!
厚みも問題ありません







Img007つまりこのバッテリーケース部分を削り取れば入るというわけです







Img008VDF2801の青いコードは熱センサーにつながっています。VDF2011はこのセンサーがないと充電を開始しないので、この熱センサーを流用します。白いコネクタから青いコードの端子を取り外して、VDF2011側のコネクタに直接差し込みます。センサーの反対側は充電池のマイナス極につながっているので、新しい充電池のマイナス極のコードの被覆を切ってハンダ付けします

Img009バッテリーケースの内側にはちゃんと専用電池以外使うなって書いてあります。ちなみに接続コードの色も。逆挿しはできないのに丁寧ですね





Img010バッテリーケースは電動ドリルで穴を開けて、ニッパーでパチパチ切り取ります。あとは適当にヤスリをかけるだけです






Img011完成。ふたを閉じれば加工したようには見えません







Img012ふたを開けるとご覧の通り。バリが残りまくりですが、見栄えには影響しないので手抜きです






Img013反対側もきれいに削り取ります








Img014MP-501のコネクタはそのまま接続できました。左が「赤」で真ん中が「黒」です。写真には写っていませんが、熱センサーの青いコードも取り付けました

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2010年1月15日 (金)

知り合いのAX300を復旧させた

年末に知り合いのAX300の復旧を頼まれました。

・2年以上電源コードを入れていない
・電源コードをつないでも、紫ランプのままで動かない
・LCDにもなにも表示されまない
・前面パネルの長押しで電源は切れる
・リモコンで電源は入る

という症状です。とりあえず、内蔵電池が切れていることは間違いないので、フタを開けてCR2032の電圧をチェックすると2.5v。やっぱり。新品に入れ替えて、再度電源オン。症状は変化なし。紫ランプのままです。

続いて、内部の掃除をしながらコンデンサを触診。特に膨らんでいるものはありません。うーむ。あらかじめ作っておいたキーボードケーブルでPS/2キーボードをつなぎ、F1キー押してみましたが、変化ありません。まあ、BOOTで止まっているときに試すことですからね。

すぐにコンデンサの交換に取り掛かってもいいんですが、ほったらかしておいたら直ったという事例ありますので、電源入れっぱなしで放置してみることにしました。もちろん紫ランプのままです。1日目、2日目、3日目も変化なし。やっぱりガセだったのかなあ。

しかし、部屋の片付けをしていて、ふとAX300を見ると、いつの間にか青ランプで正常起動しているではありませんか!リモコンから電源も切れました。やはり噂は本当だったのです。期間にして2週間は経っていません。10日くらいでしょうか。その間、一度だけ電源のオンオフを試しましたが、あとは特に何もしていません。

こうして無事AX300は持ち主のところへ戻りました。

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