iPhone 3GSを買いました。ずっと普通の携帯電話だったので、慣れるのが大変ですが、無線LANが使える場所ならタダでインターネットにアクセスできるのが最高です。マクドナルドなどは、店に入るだけで無線LAN接続になります。
さて、iPhoneを購入した誰もがつまづくのが、携帯電話からのデータの移行だと思います。いろいろな方法がありますが、私がとった方法は携帯電話のメモリカードを使う方法で、テキストエディタの秀丸、マクロを使います。
データの移行に関して、
・Outlookは使いたくない
・iTunesで同期したくない
・携帯電話ソフトとか、データ移行ソフトとかも入れたくない
・できればiPhoneにソフトも入れたくない
・SoftBankショップに行きたくない
・ケーブルとか買いたくない
という人に向いている方法です(笑)
1.パソコンにデータをコピーする
まずはauの携帯電話で「アドレス帳」をメモリカードにバックアップします。「スケジュール」や「タスクリスト」、「EZお気に入りリスト」もついでにバックアップしときましょう。
メモリカードにバックアップしたデータは、
PRIVATE\AU\BU\B_AD\AD_*****.VCF ………アドレス帳
PRIVATE\AU\BU\B_SL\SL_*****.VCS ………スケジュール
PRIVATE\AU\BU\B_TK\TK_*****.VCS ………タスクリスト
PRIVATE\AU\BU\B_VB\VB_*****.VBM ………EZお気に入りリスト
というディレクトリ構成になっています。
2.アドレス帳のデータを整形して、UTF-8形式で保存する
AD_****.VCFのファイルは、vCard形式のテキストファイルですので秀丸で開きます。
そうしたら、データを見て下記のようになるように整形していきます。Nフィールドは漢字の姓名で、姓と名の間にセミコロンが入ります。また、FNフィールドは姓名の間に半角あけます。X-PHONETIC-~フィールドはふりがなです。全角かなで入れます。
N:山田;太郎;;;
FN:山田 太郎
X-PHONETIC-FIRST-NAME:たろう
X-PHONETIC-LAST-NAME:やまだ
auの場合は「SORT-STRING:」もしくは「SORT-STRING;CHARSET=SHIFT_JIS:」などというフィールド名を、「X-PHONETIC-LAST-NAME:」に全置換しましょう。
姓名で分割する必要がない場合は、「X-PHONETIC-LAST-NAME:」にふりがなをすべて入れます。半角カナでふりがなが入っている場合は、秀丸マクロの
秀丸エディタ用半角→全角変換マクロ「全閣下」
http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/writing/se310637.html
を使うと楽ちんです。ふりがな以外で半角カナを使っていた名称は全角かなになってしまいますが、そのへんは手作業で。
名前にセミコロンを入れるところとか、半角空きを入れるところとかは手動です。Perlのスクリプトを使う方法がWikiにあったので、件数が多い人はチャレンジしてみてはどうでしょうか。
http://www.kemasoft.info/index.php?%A4%AA%B5%A4%B3%DA%A5%B9%A5%AF%A5%EA%A5%D7%A5%C8%2Fau%A4%CE%C5%C5%CF%C3%C4%A2%A4%F2iPhone%A4%CB%B0%DC%B9%D4%A4%B9%A4%EB
電話番号やメールアドレス、住所などのフィールドは特に問題ないと思います。
ここまで整形できたら、UTF-8形式で保存します。また、きちんと登録できるかをテストするため、
BEGIN:VCARD
¦
¦
END:VCARD
を1レコード分とし、2レコード分くらいのデータをtest.VCFなどとして別途保存しておきましょう。
3.iPhoneにメールで送って登録する
VCFファイルは添付ファイルとしてiPhoneに送ります。届いたメールのVCFファイルを開けば、
[xxx件すべての連絡先を追加]
というボタンの下にアドレスが表示されるはずです。登録前に確認できますので便利です。まずは、先ほどテスト用に作ったtest.VCFファイルをiPhoneに送ってみて、登録してみてください。件数が少ないほうが、削除するのが楽です。
メモ欄にはゴミが残ります。ゴミとして残るフィールド名を秀丸で検索して、削ってからiPhoneにメールするといいかもしれません。
なお、残念ながらこの方法ではグループ分けができないようです。vCardにおけるグループのフィールド名はCATEGORIESなのですが、これを指定しても取り込めません。
どうしてもグループ分けがしたい人は、Outlookなどで作るしかないでしょう。
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